中堅の定位置を狙う中日・藤井の好調ぶりが際立っている。この日は日本ハム投手陣から長打３本を放ち、オープン戦６試合で２３打数１３安打、打率５割６分５厘とした。

「数字は意識していない。与えられた打席でやれることをやろうと考えている」

武田勝から一回に左中間三塁打、五回には左翼席へソロ本塁打。宮西と対戦した七回は、左翼手の左に落ちた打球を見てすかさず一塁ベースをけり、二塁打とする好判断も見せた。今季右打者からスイッチに転向し、左打ちを練習したことで右打席でも良い効果が出たようだ。

「試合後は良かったところ、悪かったところを考えるようにしている。『調子がいい』だけで終わらせたくない」

手に残った快打の感触を、しっかりと自分のものにするつもりだ。（サンケイスポーツ）