大きくする 標準 小さくする

助っ人左腕パヤノの活躍楽しみ

2009/03/10

 1カ月間の春季キャンプが終わり、花粉症に悩まされる嫌~な季節がやってきた。沖縄でのキャンプ取材から名古屋に戻ると、すぐに鼻が敏感に反応し、早くもティッシュが手放せない。それでも、待ちに待った球春の到来はうれしいもの。今年はどんなペナントレースが繰り広げられるのか、想像するだけでワクワクする。中でも気になるのが新戦力だ。ドミニカ共和国から来日した新助っ人ネルソン・パヤノ投手(26=マリナーズ2A)は、4日のロッテとのオープン戦で本拠地ナゴヤドームでの初マウンドを踏み、1イニング無失点と好投。打者4人に対し1四球を与えたが「ナゴヤドームのマウンドに立つことができて良かったよ」と、笑顔で振り返った。新天地で活躍するためには、チームや日本の野球への順応が必須だが、今のところ、心配はなさそうだ。「ここの球場はアメリカやドミニカと比べてマウンドが高いから、慣れていかないとね。人工芝だから打球も跳ねるし、守備での対応もしっかりしていきたいね」と、研究もバッチリ。アップ中にはアミーゴ(友だち)になったチームメートとじゃれ合うなど、持ち前の明るい性格も手伝って、すっかりチームにもとけ込んでいる。ボーク対策も済ませた。本拠地での“職場”に慣れるのも時間の問題だろう。開幕前の3月下旬には、母国から婚約者を含め家族4人が来日予定。「早く家族の顔が見たいよ」と、約2カ月ぶりの再会を心待ちにしている。現時点では4人目の外国人枠をデラロサ、ネルソンと争うことになりそうだが、左腕から繰り出されるキレのいいスライダーを生かすことができれば、開幕1軍入りも夢ではない。オープン戦で花粉を吹き飛ばすくらいの活躍を見せれば、最高の形で家族を迎えることができるかもしれない。(日刊スポーツ

Time

Left Dragons Mobile

観戦のお供に。