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ドラ吉見WBC先発に入れる!?

2009/02/20

吉見が柱になる! 中日吉見一起投手(24)が19日、シート打撃に登板し、3回を投げ、打者10人に対し、被安打1、4奪三振、無失点の快投を見せた。巨人007も「WBCの先発に入れる」と絶賛するほどの内容。またエース候補の中田賢一投手(26)も2回をゼロ封。先発ローテの2本柱として活躍が期待される2人がそろって結果を残し、開幕への階段をまた1つ駆け上がった。
 シーズン到来を思わせるような快投だった。吉見がシート打撃で和田、李、新井、野本と計4人から奪三振。3回、打者10人をわずか29球で抑え、仕上がりが順調であることを猛烈にアピールした。
 偵察に訪れていた巨人・樽見スコアラーも「吉見はWBCの先発に入れるよ」と、最高の褒め言葉で警戒を強めた。まさに松坂、ダルビッシュ、岩隈の日本が誇る先発ビッグ3にもひけをとらないピッチング。この日登板したほかの4人の先発候補、小笠原、朝倉、中田、チェンと比べても、コントロールの安定感は群を抜いていた。見逃し三振に打ち取られた和田も「低めにコントロールのいい球が来ていた」と、脱帽した。
 森バッテリーチーフコーチも「シーズンに入って同じようなピッチングをされたら困るやつもいたけど、吉見はまずまず。ずっと順調にきている」と、合格点を与えた。森コーチは今季の先発について「オレの中には軸として考えているのが2人いる」と話しており、コントロールを評価されている吉見も、その有力候補の1人。今の調子を維持していけば、過去の実績がある中田とともに、今季の先発ローテ2本柱の一端を担うことになりそうだ。
 吉見自身の自己評価は厳しかった。「なんとなくしっくりこなかった。たまたまいいところに行った感じ。悪くはないが、もうひとつ投げなくちゃいけない」。だが、これは裏を返せば、昨年よりも自身が求めているレベルが上がった証拠ともいえる。
 キャンプも第3クールに入り、疲労も蓄積されてきているが「疲れは言い訳にしてはいけない。そういう中でもしっかりとできる限りのことをしていかないといけない」。シーズンを通じての仕事を最低限の目標に定める。吉見が投手陣の柱となれば、投手力もグッとアップする。昨年10勝を挙げたプロ4年目の今年は、さらなる高みを目指し、4月の開幕に備えていく。
日刊スポーツ

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