＜中日１０－５ＳＬ＞“若竜”外野陣が落合監督の前でアーチ合戦だ。中日は２０日、２軍中心のメンバーで練習試合・ＳＬ戦（北谷）に臨み、１０－５で快勝した。中でも先発フル出場した外野陣は右翼・堂上剛、中堅・平田、左翼・中村公がいずれも本塁打。今年は一度も読谷を視察していない指揮官の前で一歩も譲らぬ結果を出した。

　「打ったのは高めの真っすぐ。いいアピールができたと思うし、いつ北谷に呼ばれてもいいように準備しています」

　２回２死の第１打席で左越え先制ソロを放った平田が力をこめた。第４打席でも左前適時打し、２安打２打点の活躍だ。それを上回るインパクトだったのが６年目の中村公。４回１死の第２打席で左翼にソロを運ぶと、６回２死一塁では左翼スタンド上段に文句なしの２ランをたたき込んだ。

　「結果を出せて良かったけど勝負はこれから」

　堂上剛も７回先頭の第３打席で左中間へ一発。残り１枠のレギュラーが未定の外野争いが激化した。「自分たちで決着をつけるだろ。こっちは見てるだけ」と話した落合監督だが、アピールはしっかり届いたはずだ。（スポーツニッポン）