平田、強烈弾 中日が韓国・サムスンと練習試合
2009/02/20
◆中日 10-5 サムスン
中日の沖縄キャンプは20日、韓国プロ野球のサムスンと練習試合を行った。指名打者の新井を除き、若手中心の読谷組で臨んだ。平田をはじめ計5本塁打を放つなど一発攻勢で10-5と逆転勝ちした。主力は室内練習場で練習した。(雨時々曇り、最高気温22・6度)
◆平田、1軍へ準備OK
曇り空を切り裂くような強烈なライナーだった。若手中心の読谷組が出場した練習試合。6番中堅で先発出場の平田が最初の打席で、左中間の最深部に運ぶ先制ソロを放った。
「あの場面で初球から思い切り振っていくのが僕のスタイル」
無得点で迎えた二回二死無走者。初球はカーブに大きな空振り。次の直球も、迷わずフルスイングした。本塁打を狙える場面と承知した上で出した結果。北谷にいるライバルに見せつけるような一発だった。
3年目の昨季は59試合に出場し、初本塁打も記録した。定位置争いの有力候補に挙げられながら、昨年の秋季練習で右足太ももを負傷。キャンプは読谷で迎えた。
心の整理はできていた。「目的意識をしっかり持ってやれば、北谷も読谷も同じ。1、2年目の選手ではないのだから、考えて練習できる」。秋とオフのトレーニングで、下半身がどっしりした感触を得た。その土台を生かすために、球を確実にとらえる技術を磨いた。バットが遠回りする癖を直すため、最短距離でバットが出るように練習してきた。「練習通りに体がうまく反応した。読谷でやってきたことは間違いではなかった」
昨季の経験を振り返った。「2年目まで分からなかった本当のプロ野球を教えてくれた。1軍が本当に明るい場所なのだと知った。それに比べれば2軍はやっぱり暗い」。力を示すことができれば、たどり着ける世界だと気づいた。
「北谷にいつ呼ばれてもいいようにしたい」。その時が遠くないと確信した口調だった。 (鈴木智行)
◆堂上兄弟が本塁打
先発出場した堂上兄弟がそろって本塁打を放った。七回先頭で兄剛裕が左中間スタンドに運んだ。「ずっと練習してきた、いいポイントで球をとらえることができた」と満足そう。
八回には弟直倫が二死一、二塁から左翼席へ3ラン。「内角高めの直球をうまく回転して打てた。打った瞬間、入ったと思った」。兄弟そろっての本塁打は2軍公式戦で経験しているといい「やっぱりうれしい」と笑顔をみせた。
(中日新聞)
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