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中日谷繁が初安打、初打点記録

2009/03/22

 中日谷繁元信捕手(38)がソフトバンクとのオープン戦で初安打、初打点を記録した。3回、先発新垣のストレートを左翼フェンスに直撃させる2点二塁打を放った。腰痛で実戦出場が遅れ、開幕が微妙な状況だったが、オープン戦4試合目で豪快なスイングを取り戻し、開幕マスクをかぶる見通しを立てた。力強い打球が伸びていった。3回、谷繁がソフトバンク先発新垣の142キロストレートをフルスイングした。左翼の頭上を越え、フェンスを直撃する2点二塁打。

「僕の場合は(バットを)振れるということが重要ですから」

オープン戦4試合、8打席目での初安打だった。谷繁は開幕に間に合うのか―。腰痛から回復途上だった正捕手の調整遅れはチームの懸念材料だった。実戦復帰したのは14日の日本ハム戦(札幌ドーム)。その時は本人が、

「開幕にはこだわらない」

と慎重な姿勢を崩さなかった。打撃の際、無意識に腰をかばってしまうためだった。その後も3試合に出場したが、安打は出なかった。だが、この日、力強いフルスイングで初安打を記録したことで一気に視界は開けた。

「もうちょっとで本塁打? レフトの頭を越えたんだから十分でしょう。僕はホームラン打者ではないから」

試合後は冗談まじりに豪快な笑いも飛び出した。落合監督も谷繁の実戦復帰後は4試合連続(練習試合を除く)でスタメン起用している。指揮官はこの日も「何もないよ。毎日同じことを言っているぞ。さい配? まだベンチが動く時期じゃない」とかわしたが、意志はメンバー表に表れている。4月3日の開幕戦(対横浜・ナゴヤドーム)で、今年も谷繁がスタメンマスクをかぶることになりそうだ。(日刊スポーツ

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