開幕前の総仕上げとなるはずだった楽天戦。中日の本拠地には公式戦並みの３万８千人が詰め掛けたが、グラウンド上の戦いぶりには物足りなさが残った。試合開始前の先発メンバー紹介。スコアボードに本来あるはずの名前がなかった。下半身に異常が生じたとみられる荒木と大不振の李炳圭が外れ、代役に２年目の谷と４年目の平田が入った。２人が無安打だったこと以上に、この時期にバタバタと選手をやりくりする事実が不安をあおる。
　落合監督は昨オフの時点で「（主力も）力が落ちていくだろう。今まで以上に若手との差は縮まる」とみていた。しかし肝心の若手の底上げが乏しく、層の薄さは否めない状況だ。石嶺打撃コーチは「まあ大丈夫でしょう。ベスト（メンバー）でいくのが一番いい」と荒木、李炳圭の開幕戦での復帰を楽観するものの、すっきりとはいかない最終戦だった。（スポーツニッポン）