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落合竜 開幕3連勝!憲伸抜けても投手王国

2009/04/06

 絶対的エースだった川上がメジャー移籍で抜けても投手王国は健在だった。開幕3連勝。それも3試合で失点1、自責は0なのでチーム防御率は0・00だ。浅尾、吉見の24歳コンビに、初の開幕ローテーション入りを果たした23歳の左腕・チェンも続いた。立ち上がりから制球に苦しみ5四球。それでも最速148キロの直球と鋭いスライダーで得点を許さない。6回を3安打無失点。

「四球が多くて、自分が許せない。まだまだ甘い」

初勝利を挙げながらも悔しげな表情が、同世代が多い投手陣の意識の高さを物語る。落合監督は6―0と安全圏に入った7回からは、経験の浅い中継ぎを起用する余裕の采配。斉藤、パヤノ、高橋がそれぞれ1回を無失点で応え、連続イニング無失点を24回まで更新した。

「負けるよりは勝つ方がいいに決まっている。ただ、1戦目、2戦目以上にきょう勝ったということは意味があるんじゃない」

落合監督も機嫌が悪いはずがない。この3連戦の私服は青いシャツに白いジャケットと、就任1年目の04年の開幕戦と同じもの。実は前日は同じ服を嫌がったそうだが、信子夫人から「初心に帰って勝てたんだから、着ていきなよ」と勧められた。そして、この日は、何も言わず同じ“勝負服”で家を出た。99、04、07年と最近の開幕3連勝を決めた年はいずれもリーグ優勝している。全くスキのない先発投手陣。まだまだ、通算204勝左腕・山本昌も、中田も、朝倉もいる。落合竜が開幕からセ界をリードする。(スポーツニッポン

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