中日・朝倉、粘投6回2失点“因縁の地”で復活星!
2009/04/16
勝利の女神は決して背番号14を見捨てていなかった。6回2失点で降板した直後の攻撃で、味方が大量5得点。昨シーズン右腕血行障害で3勝に終わった朝倉が08年4月19日横浜戦以来となる、361日ぶり白星で復活への第一歩を刻んだ。
「去年とは違う展開だった。あそこを抑えたのがきょうのすべてだろう」
史上37人目の監督通算400勝目を飾った落合監督が最大のヤマ場と位置づけたのは5回。同点の2死満塁で絶好調・金本を迎えた。絶体絶命のピンチ。だが、
「弱気になっても仕方ない。腹をくくった」(朝倉)
信じたのは“宝刀”シュート。こん身の1球で二飛に打ち取りグラブをポンとたたいた。自らの力で勝ち運の流れを引き寄せた。甲子園は乗り越えないといけない地だった。昨年7月3日。5回1失点に抑えたものの、そのマウンドを最後に右腕血行障害で登録抹消された。悪夢を払しょくするためにも負けられなかった。劇的な復活劇には“読み勝ち”もあった。前日14日はオーダー発表後の試合開始10分前に雨天中止。だが先発だった朝倉はブルペンで捕手を座らせず、立ち投げのみで調整していた。
「スライド?全く気にしてない」
としたり顔で振り返った。
「点の取られ方が悪いので反省して次に生かさないといけないけど、このままどんどん勝っていきたい」
早くも次戦登板を見据えた右腕。因縁の地から本当の復活ロードは始まった。(スポーツニッポン)
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