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中日・朝倉、風格のマウンド!持ち味存分

2009/04/21

 中日のマウンドに立つ朝倉には、駆け出しの投手には出せない風格があった。

「エリートで進んできたわけではないし、いろいろ苦い経験もある」

昨季は右手血行障害で3勝に終わった27歳が、味のある投球でプロ通算50勝目を挙げ、4連敗中のチームを救った。
 8回2安打1失点の堂々たる内容。真骨頂は四、六回の鳥谷との対戦だった。四回は先頭の平野を歩かせ、無死一塁。カウント1-1から内角シュートで詰まらせ、二ゴロ併殺に打ち取った。二死一、二塁で迎えた六回は一転して外角攻め。2球で追い込み、3球目の外角シュートを引っかけさせて二ゴロで切り抜けた。

「思ったところに投げられた。内野ゴロを打たせるのが持ち味なので良かった」

ピンチでも動じない姿は、これまで積み重ねてきた経験のたまものだろう。16日に第二子の次男が誕生したばかりという発奮材料もあった。

「野球と子どもは別」

と照れながらも、

「名前は陸にすると思う。ウイニングボールを持って帰ります」

ニッコリ笑みを浮かべ、白球を手にそそくさと家路についた。(サンケイスポーツ

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