谷繁“帯同”で一致団結!
2009/04/22
谷繁がチームを離脱してから約2週間がたつ。扇の要を支える百戦錬磨のベテランを失ったチームはその後、2勝8敗。だが、中日ベンチを見ていると、嫌なムードを一掃してくれそうなにおいを感じる。
谷繁が治療のために名古屋に帰った直後の広島戦から、中日のベンチには谷繁のユニホームが掛けられるようになった。発案者は森バッテリーチーフコーチ。若手が多いバッテリーをまとめる兄貴分的存在でもあるコーチが、チームを一致団結させようと、考えたアイデアだった。
森コーチの命を受けたマネジャーが、東京から名古屋に戻されるはずだった谷繁のユニホームを1着だけ抜き取り、広島遠征に“帯同”。不在のはずの「背番号27」は、毎試合ベンチ裏から試合を見守った。
この“儀式”は甲子園でも続いた。名古屋に戻ってからは、谷繁が治療のためにドームを訪れていることもあって、一時休止しているが、ユニホーム係を命じられた小山は「あれを見るとチームが1つにならなきゃという気になります」と効果を話す。
そして、あのユニホームを見て思い出すのが、06年のリーグ優勝だ。永田トレーナーが、当時2軍にいたセットアッパー落合英二の「背番号26」と書かれたプレートを持って、一緒に胴上げに参加。多くのファンの涙を誘った。あれから2年、チームはリーグ優勝から遠ざかっている。だが今年こそ…。谷繁のユニホームをみると、ついそんな気にさせられてしまうのだ。(日刊スポーツ)
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