まさかの、そして最悪の結末が待っていた。４－２の９回、無死一、二塁。守護神・岩瀬が亀井に代打逆転サヨナラ３ラン被弾。１死も取れずに今季初黒星を喫し、バックスクリーン右に消えた打球を呆然と見送った。

「きのうよりは悪くなかったけど…。連投？それは関係ない。マウンドに上がる以上は、結果を出さないと…」

　百戦錬磨の守護神もさすがにショックを隠しきれない。岩瀬のサヨナラ被弾は昨年６月１４日のオリックス戦（京セラドーム）でカブレラに打たれて以来。この日で自身の球団最多記録を更新する５９１回を登板しながら、たった２度の屈辱だった。

「岩瀬でやられたら仕方がない。ウチはそういうチームをつくってきたんだから」

　この日まで７試合連続、２１日の阪神戦から数え５日連続でマウンドに上がった左腕を、落合監督が責めることはもちろん、ない。ただ、同点の９回表に和田の通算２００号となるメモリアル弾で２点を勝ち越す最高の展開だっただけに、痛恨の１敗。岩瀬の左肩にかかる責任の重さがあらためて浮き彫りになった一夜だった。（スポーツニッポン）