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中日・岩瀬、危なげなく締め200セーブ

2009/05/12

 中日の岩瀬は3点リードの九回を危なげなく3者凡退で締めると、手渡された花束を控えめに掲げて声援に応えた。入団1年目に1セーブを記録した左腕は、ストッパーに定着した6年目の2004年に22セーブを挙げ、昨年までのプロ10年間で193セーブを積み重ねてきた。この夜、小雨が舞う岐阜で今季7セーブ目を挙げて通算200セーブに達した守護神は、

「勝って終わるのがぼくの仕事。一発で決めようと思っていたので良かった」

と勝負師らしく胸を張った。
 試合展開を見ながら投球練習を始め、チームに勝利をもたらすのがストッパー。準備しても必ず登板するとは限らず、1点も与えられない状況でマウンドに上がることも少なくない。分業が進んだ現在では最も重要な役割の一つで、心身の負担は大きい。節目のセーブでチームの連敗を3で止めた岩瀬は、

「自分は勝つ展開になってしか出られないので、いつも味方を信じて待っています。これからも一つ一つ積み重ねていきたい」

と話した。女房役の谷繁は、

「ただの通過点じゃないですか」

と言い、落合監督は、

「本人に聞いてくれ」

周囲の淡々とした口ぶりに、岩瀬に対する確固たる信頼がにじんだ。(サンケイスポーツ

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