中日が主砲トニ・ブランコ内野手（２８）の驚異のパワーによる“売り上げアップ作戦”を検討していることが１１日、わかった。７日広島戦の４回、ナゴヤドームの天井スピーカーを直撃した初の認定本塁打は全国にニュース映像が流れたほどの衝撃だった。その仰天弾のインパクトを売り上げに結びつける狙いだ。「ブランコは売り出さないといけないと思っている。まだ確定したものはないが、いろいろなアイデアを出している段階です」。球団の近藤営業部長は意欲を見せた。検討されているのはまずＴシャツなどのグッズ販売。同部長が「広島のブラウン監督がベースを投げて退場になった時につくったＴシャツが売れていた。ああいうイメージです」と言うようにスピーカー直撃弾を放った瞬間の写真をＴシャツにプリントして売り出すというプランだ。さらにナゴヤドーム関係者は左翼スピーカーの打球直撃部分に目印をつけることで「ナゴヤドーム名物」となり、集客アップが見込めると考えている。映像では実感できないドームの天井の高さを生で見れば、どれほどすごい本塁打だったかわかるという。今季はナゴヤドームの年間シート売り上げが昨年より減少し、一部の席を関係者用の席に変更せざるを得なかった。開幕こそ満員になったものの、その後は空席が目立ち、昨年より明らかに客足は遠い。チームが５位と低迷するだけにさらに拍車がかかる可能性もある。それだけにインパクト満点のブランコの仰天弾でファンを振り向かせたいところだ。（日刊スポーツ）