ナイトゲームのナゴヤドームが、早朝の草野球に様変わりした？２回、ブランコが、バックスクリーン右へ１１試合連続安打となる８号ソロをぶち込む。右手首負傷の井端も左前へ気迫の２点適時打を放つなど４点を挙げ、楽勝ペースといえた。だがお祭りモードは一変する。今季初先発の小笠原が４回、３点を失うと、７回には３連打を浴び降板。１死満塁から斉藤が連続の押し出し。代わった高橋も押し出しと何と３連続押し出しで逆転を許した。

「あそこで抑えないと。出直しです。申し訳ありません」

２軍行きを命じられた斉藤は愛車に野球用具を詰め込んだ。

「きょうの負け（の理由）は簡単。選手は何を感じてくれるか。それが分かれば、はい上がれるだろう。３連続四球が…というが、原因は別の所にある。勉強してくれ！」

落合監督はナインと報道陣に“お勉強”を課した。３回まで緩急をつけ無安打に抑えていた小笠原は、

「何もありません」

とうなだれるばかり。思わぬ逆転負けでヤクルト戦はナゴヤドーム４連敗。３カード連続の負け越しで借金も今季最多の５になってしまった。ナインは宿題で眠れぬ夜が続くかも知れない。（スポーツニッポン）