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中日・森野トンネル抜けた!27試合ぶり6号V弾

2009/05/23

 暗く長いトンネルからついに脱出した。0-0の3回1死一塁。極度の不振にもがき苦しんでいた森野のバットから、待望の一発が飛び出した。大嶺の初球のストレートを完ぺきにとらえた打球は右翼スタンド中段に一直線。4月18日の巨人戦(ナゴヤドーム)以来、27試合ぶりの6号2ランが決勝アーチとなった。

「ヒットさえ出ない状態だったんで、自分でも情けなくて悔しくて…。とにかく1本でもチームのために打てるようにと思っていました」

4月20日まで3割を超えていた打率が、この日の試合前には・237。その間にホームランは1本も打てなかった。打線の軸と期待される3番打者の重圧が、ずっしりとのしかかっていた。それでもこの試合は何が何でも打たねばならなかった。練習日だった前日は、千葉マリンスタジアムで特打。落合監督、石嶺打撃コーチだけでなく、立浪兼任コーチ、和田、井端ら主力選手が、自身の練習後に森野の打撃を見守った。レギュラーになる以前からの自分を知る立浪や井端の助言が、心にしみた。

「みんなが僕のバッティングを見てくれた。立浪さんや井端さんまで心配してくれて。本当に感謝の気持ちです」

第1打席でも右翼線二塁打し5打数2安打。本来の姿を取り戻す兆しは確実に見えた。4番のブランコが絶好調なだけに、3番の復調がチーム躍進のカギを握るはずだ。(スポーツニッポン

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