大きくする 標準 小さくする

中日ネルソンがフィーバー予告の222球

2009/02/26

 中日マキシモ・ネルソン投手(26)が25日、北谷球場ブルペンで自身のフィーバーを予告する「222球」の投げ込みを行った。22日の練習試合(対LG)で3回無失点と結果を出した204センチ右腕の評価は急上昇。自己最多を更新するこの日の投げ込みでスタミナの不安も吹き飛ばした。昨季までは謎の外国人と呼ばれたネルソンが、今季は頼れる助っ人に変身する!?ネルソンの剛球がうなりを上げた。204センチの長身から投げ下ろす直球に、関係者からは「150キロ以上出ているだろう」と声が上がった。中田、岩瀬ら主力投手と同居したブルペンでもその迫力は出色だった。さらに驚くべきはスタミナだ。次々と投手陣が引き揚げていく中で、ネルソンはひたすら投げ続けた。終了したのはブルペン入りから1時間30分後、球数は222球を数えた。「きょうは最初から投げ込むつもりだった。前回、投げ込んでから足腰に粘りが出てきたから」。第3クールの21日に216球を投げ込んだが、それを更新する自身最多の投げ込みで首脳陣にアピールした。22日のLGとの練習試合では3回無失点。最速は149キロで、走者を出してからの投球、変化球の制球などで来日1年目の昨年から急成長した姿を見せた。4つの外国人枠を李、チェン、ブランコ、デラロサ、パヤノと争うが、登板機会はありそうだ。昨年はクイック、フィールディング、制球力など課題が山積だったが1年の教育期間を経て、助っ人らしくなった。さらにこの日はブルペンで落合監督から直々に呼ばれた。「変化球を投げる時に足(ステップ)の幅が狭くなるから注意しろと言われた」。クセを指摘されたのだが、それ自体、指揮官が注目している証拠だ。思えば昨年、契約を更新すると決定した時に落合監督はこう言った。「あいつは来年ローテの中心になるよ」-。その言葉が思い出される強烈なデモンストレーションだった。(日刊スポーツ

Time

Left Dragons Mobile

観戦のお供に。