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中日・川井、7回無失点 無傷の3勝目

2009/05/24

 剛速球ではなくても、厳しくコースを突けば球は十分に威力を帯びる。この夜、中日の川井が見せた投球は、それを証明するかのようだった。七回二死一、三塁。現在パ・リーグ首位打者の金子誠に対し、カウント2-2からの7球目に直球を選択する。

「相手を気にしていたら逃げてしまうので、自分の投球をしようと思った」

左腕から繰り出された133キロは、谷繁の要求どおりに右打者の内角低めへ。これで詰まらせて三ゴロに打ち取ると、胸を張ってマウンドを降りた。

「後ろで先輩たちが一生懸命守ってくれた。自分に勝ちがついたのはおまけ」

と振り返ったように、五回一死二、三塁で田中の浅い左飛を捕球した和田がタッチアップの走者を本塁で刺すなど、バックの好守に助けられた部分もあった。それでも日本ハム打線の好調ぶりを考えれば、7回無失点は堂々の内容だろう。昨季はプロ初勝利の1勝しか挙げられなかった5年目の28歳。

「自信を持って投げられている」

という今季は、まだまだ勝ち星を伸ばしていきそうだ。(サンケイスポーツ

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