なかなか波に乗りきれないオレ竜が“改革”に乗り出した。きょう２日のオリックス戦を前に甲子園でピックアップ練習を行ったが、野手コーチは帯同せず。野手個々人に練習メニューを考えさせる“放し飼いトレ”を行った。平田や新井ら若手がシーズン中ではあまり見受けられないペッパーノックを行えば、ベテラン井上や森野は黙々とフリー打撃。それぞれの選手が自分で考えながら２時間の汗を流した。その意図を、

「きょうは休み」

と落合監督は語らなかったが、井上は、

「言われたことだけをするんじゃなくて選手の自主性を促したかったんじゃないかな」

と推測。森野も、

「周りの選手を見て自分もしなきゃと思って練習するのは問題がある」

と積極的な意識を持つことの重要性を説いた。ソフトバンク戦では交流戦初のカード２連敗。借金も「２」に戻った。若手野手がほとんどだったとはいえ、そんな中での意識改革。落合政権下では初の試みが、今後どう影響を及ぼしていくのか見ものだ。（スポーツニッポン）