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中日「キングコンビ」で8回一挙4点の大逆転劇!

2009/06/03

 勝利の女神を振り向かせたのは、ハイレベルな競争を繰り広げる2人だった。2本塁打のブランコと1本塁打の和田。ともにリーグトップとなるアーチが連敗を2で止める“防波堤”になった。

「真っすぐを狙っていた。“あまり考えすぎずにいけ”と助言をくれた石嶺さん(打撃コーチ)やスタッフに感謝したい」

勝負を決めたのは8回、B砲だ。5-5の同点に追いついた直後の無死一塁。川越の3球目直球を左翼席最上段まで14同2ランを運んだ。2回にはバックスクリーンへ6試合ぶりとなる先制13号ソロも放っており、まさに“B砲に始まりB砲に終わった”1戦。ソフトバンク2連戦では無安打に終わったが、

「神様ありがとう」

といつものフレーズに、いつもの笑顔が戻った。

 和田も負けていない。先頭で迎えた3点差の7回、香月の代わりっぱなを捕らえた。カウント2-1から内角へのシュートをジャストミート。2戦連発の14号ソロ。

「結果的にあれで流れが変わった」

左翼席への1発は逆転へのノロシとなった。ブランコが並べば和田が突き放し、そして再び追い付くという、抜きつ抜かれつのデッドヒート。和田は、

「まだ最終戦じゃないんでね。数字は気にしていないよ」

と話し、ブランコは天を指さし、

「神様のおかげ」

と意に介さない。だが、アベック弾は今季5度目を数えており相乗効果は確かにある。

「不満足な試合?そう思っておけばいい」

先発・朝倉が4回に崩れ、相手の拙攻にも助けられての逆転。“らしい”勝ち方ではなく、落合監督も手放しでは喜ばなかったが、タイトルレースを引っ張る主軸2人が元気なのは頼もしい。(スポーツニッポン

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