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中日・山本昌「セ新22年連続白星」へ闘志 あす先発

2009/06/05

 早くも臨戦態勢に入っていた。ナゴヤドームで行われた全体練習に中日・山本昌投手(43)が合流し、2時間の汗。仕切り直しの舞台へ向けて、静かに闘志を燃やした。

「チャンスがあればシッカリ投げたい。たくさん(2軍戦で)投げてきたから、それなりに準備はできていると思う」

約2カ月ぶり1軍。雰囲気を楽しむことはなく、逆に一分のスキも見せないピリピリ感を醸し出していたのには理由がある。今季初登板となった4月12日の広島戦。屈辱のプロ最多10失点で4回KOされ、翌日13日に抹消された。89年の先発ローテ定着後、6月5日を過ぎての未勝利は95年以来となる。26年目の今季は出足からつまずいた。2軍戦では2試合連続で7回無失点と順調に仕上げてきた。通算3勝9敗と苦手にする交流戦、そして過去3戦3敗のロッテ戦といえど、先発が有力視されるあす6日は絶対に落とせない。

「そういうのはやっていれば付いてくるモノ」

意に介さなかったが、勲章がまた1つ増える一戦でもある。勝てば22年連続白星で大野豊氏(スポニチ評論家)の21年を抜くセ・リーグ新記録。プロ野球では米田哲也氏(阪急-阪神-近鉄)に並ぶ歴代2位となる。

「まあ頑張ります」

昨年は最年長にして史上24人目となるプロ通算200勝を達成した大ベテラン。ファンをヤキモキさせた分“一発快投”を見せる。(スポーツニッポン

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