狙うはもちろん特大の一発だ。セ・リーグのホームランダービーを独走する中日のトニ・ブランコ内野手（２８）が、きょう１３日に初対戦することが濃厚な日本ハム・ダルビッシュ撃ちを宣言した。

「彼が真っすぐも速くて、いい変化球も投げるグッドピッチャーだというのは知っている。神様を味方につけてホームランを打てるように頑張りたいね」

日本球界を代表するエースも新加入のブランコにとっては未知の相手だが、余計な先入観がないのはむしろプラスだ。ダルビッシュは４月１７日の西武戦の３回にボカチカに打たれて以来、実に６２イニング被弾なし。自己記録を更新中だが、それを止めるのはこの男をおいてほかにはいない。

「オーッ、それはすごいね。でも、神様の許しを受けてジャストミートさえできれば、ホームランは打てると思うよ」

交流戦で１０発は１２球団トップ。２４安打中１０本と、安打の４割以上がホームランという脅威のパワーは、ダルビッシュの剛速球をも打ち砕く破壊力がある。３月１４日のオープン戦では、初体験の札幌ドームで吉川から右越えソロ。球場の相性もいい。

「気持ちで負けてはダメ。打てると、前向きに考えて試合に臨みたい」

豪快な打撃に似合わぬきまじめな助っ人が、日本のエースの度肝を抜きそうだ。（スポーツニッポン）