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落合監督も楽チン 吉見が今季3度目の完封

2009/06/20

 中日の吉見が6安打で今季3度目の完封。4回以降は許した走者は一人だけ、無四球で6勝目を挙げた。打線は2回に平田の適時二塁打で先制。6、8回にも犠飛などで効果的に加点した。オリックスは4月以来の3連勝を逃した。 中日・吉見のお立ち台での第一声は、とても無四球で完封勝利を果たした投手のものとは思えなかった。

「勝てて良かったと思います」

のんびりとした口調で言い、スタンドの笑いを誘った。立ち上がりは変化球が真ん中に集まり、3回までに許した安打は5本。ここで自らを冷静に見つめられたことが大きかった。

「フライが多かったので、高いのかなと思っていた。谷繁さんに聞いたらストライクゾーンにまとまりすぎていると言われたので、広く、広くと思って投げた」

その修正はすぐに結果に表れ、4~8回は一人の走者も許さない。9回1死一塁でも、

「ゴロを打たせればゲッツーが取れる」

と大村のひざ元に直球を投げ、思惑通りに一ゴロ併殺に打ち取った。完封は早くも今季3度目。防御率は1・45となり、同僚のチェンを抜いてセ・リーグ1位に躍り出た。

「自分が(投手陣の)先頭に立って、という気持ちはない」

と謙遜するものの、ナインの信頼は増すばかり。落合監督も珍しく満面の笑みで、

「いいゲームでした。そのひと言で十分でしょ?」

とご機嫌だった。(スポーツニッポン

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