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中日・吉見“エース襲名”6安打無四球で完封勝利

2009/06/21

 本人がどれだけ謙そんしても、やはりその称号がふさわしい。吉見がまさに“エース”のピッチング。6安打無四球、三塁を踏ませぬ快投でリーグ単独トップの3度目の完封勝利を飾った。

「完封もうれしいけど何より無四球がうれしいですね。自分でここまでと決め付けて、打たれたことがあったんで、投げるからには(最後まで)と思っていた」

立ち上がりの1、2回こそ連打でピンチを招いたが、走者を出してからがこの右腕の真骨頂。初回の1死一、二塁はラロッカを中飛併殺打、2回2死一、二塁では近藤をスライダーで空振り三振にしとめた。エンジンがかかった4回以降は、9回の大引の1安打のみ。オリックス打線に、まったくつけいるスキを与えなかった。中日の投手のシーズン3完封は2006年の川上以来。それを前半戦でマークしたのだから、すごい。ブレーブスに移籍した前エースの後継者として、文句なしの働きを見せている。

「投手陣を引っ張っている?そういう意識は本当にないんです。毎試合自分の投球をすることを心がけているんで」

防御率1・45も同僚のチェンを抜いてリーグトップに再浮上。81奪三振も1位と、中日だけでなく、リーグを代表する投手に成長した。24歳の右腕の未来は、まばゆい輝きを放っている。(スポーツニッポン

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