過密日程も望むところだ。中日の中田賢一投手（２７）が２５日、ウエスタン・ソフトバンク戦（ナゴヤ）で５回２安打無失点と快投し、１軍復帰を猛アピールした。５回からチェンの後を受けて登板した右腕は、ＭＡＸ１４９キロの直球を武器に力で抑え込んだ。

「どんどんストライクを取っていこうという気持ちだった。きょうはいい形で投げられました」

課題の制球も無四球６奪三振と満点の内容。前回登板の阪神戦でも８回３失点（自責１）、無四球の力投を見せており、完全復活の気配だ。７月は６、６、９連戦のハード日程だが、この日先発で４回２安打１失点のチェン、２３日の２軍戦で５回１安打１失点の山本昌とともに、中田の昇格は秒読み。“投手王国”復活への地盤が出来上がってきた。“ポスト・川上”の１番手と期待されながら、今季の１軍登板は５回途中６失点で炎上した４月８日のヤクルト戦の１試合だけ。

「それまでが悪すぎたんで、簡単に上がれるとは思っていないけど、呼ばれたらすぐに結果を出せるよう頑張ります」

早ければ７月３日からの巨人戦に昇格する可能性が出てきた。（スポーツニッポン）