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藤井が満塁弾!中日が逆転で7連勝

2009/06/30

 試合を決めたのは、伏兵の一振りだった。先発山井が乱調で、2回までに4点のリードを許した中日。見せ場は1―4の6回に訪れた。 マウンド上の下柳は、球が浮き気味になるなど疲れを見せ始めていた。先頭の荒木が左前打で出塁し、1死後のブランコの左前打で一、三塁。続く和田が四球を選んで満塁となり、打席には6番の藤井が入った。

「何とか後ろにつなぎたいという思いだった」

カウント1―2からの4球目は真ん中に入るスライダー。これを芯でとらえ、左翼席の最前列にライナーで打ち込んだ。過去にほとんど実績のない4年目。今季はオープン戦から絶好調だった打撃を認められて先発に定着しているが、好機では物足りなさもあった。そのためこの日は走者を気にせず、自らの打撃に集中したそうで、

「満塁ホームランというのを分からずにベースを走っていた」

と笑った。これで4試合連続の逆転勝ちで、昨季のレギュラーシーズン終盤以来の7連勝。一発で試合をひっくり返した攻撃に、チームの勢いが凝縮されていた。(スポーツニッポン

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