オープン戦（２８日、中日３－６ヤクルト、北谷）３安打に盗塁、さらに強肩も見せた。若手中心の中日ナインの中で、４年目の藤井が輝きを放った。今季、３年ぶりに右打者からスイッチ打者に再挑戦。この日は５打席すべて左に入り、館山、林昌勇と一線級の投手からも１本ずつ安打した。中堅の定位置を狙う２７歳は「シーズンで投げる投手から打てたことは自信になる」と、満足そうに振り返った。一回、中前にチーム初安打を放つと、六回の守備では左中間の当たりを捕球、三塁を狙った一塁走者の吉本を好返球で刺した。その裏の攻撃では二盗を決めて自慢の俊足を披露。走、攻、守すべてでアピールに成功し「オープン戦のチーム初安打、初盗塁を決められた」と口も滑らかだ。
　試合後はすぐにバットを片手に室内練習場へと向かった。目指すは守備固め、代走要因からの脱却。思う存分練習に打ち込める開幕までの残り約１カ月、貪欲（どんよく）に技術、体力を磨き続けるつもりだ。（サンケイスポーツ）