甘く入ったスライダーを見逃す相手ではなかった。３－３の８回。“左キラー”として３番手で登板した小林正が、先頭の小笠原に痛恨の右越え決勝ソロを被弾した。これで巨人戦は４連敗、今季２勝８敗とやられっぱなしとなっている。

「カウントが１ストライクだったし、ボールになってもいいぐらいにもっと広くゾーンを使わないといけなかった…」

一番打たれてはいけない打者に、一番打たれてはいけないホームランを献上。１４試合目の登板で初失点を喫した左腕はがっくりと肩を落とした。初回の３失点を６回の主砲・ブランコの２ランで追いつき、流れは中日に傾いたかに思えた。それでも巨人に勝てない。すでに２度の３連戦３連敗を喫している“Ｇアレルギー”を克服しない限り、Ｖ奪還は遠ざかるばかりだ。（スポーツニッポン）