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中日、期待の右腕・中田が復活アピール

2009/07/07

 悩み続けた右腕が、豪快に復活をアピールした。中日の中田が8回1失点で11奪三振。ようやく挙げた今季初勝利に、

「長かったので、うれしい」

と息をついた。制球難で自滅するのがこれまでの悪いパターン。しかし、そんな過去の姿からは想像もつかない安定感だった。特に成長を印象づけたのは、無死二塁でクリーンアップトリオを迎えた四回だ。力んでもおかしくない場面で、冷静に低めを突いた。福地、デントナを連続三振に仕留めると、ガイエルを二飛に打ち取り無失点。

「勝負球がいいところに決まった」

と満足感をにじませた。2007年に14勝した実績があるが、昨季は自己最悪の防御率4・65。年が明けても不調を引きずり、4月8日のヤクルト戦で五回途中にノックアウトされ、2軍落ちしていた。落合監督は、

「もともと、力はある投手。あの辺の投手がそろってくれば…」

と、この快投に手応えを得た様子だ。

「もう(シーズンは)残り半分になってしまったが、ほかの先発のみんなに追い付いていきたい」

と中田。巨人を追う中日が、着々と反撃態勢を整えてきた。(サンケイスポーツ

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