【中９－５日】中日の堂上剛、堂上直の兄弟が８回にそれぞれ本塁打を放った。まずは３番の兄・剛。日本ハム・金森のストレートを豪快に引っ張って右越えの一発。続いて弟・直。一塁に四球の新井を置いて、これも金森から左への２点弾を放った。この２本の“競演”で勝ち越した中日が若手主体のメンバーで１３安打を放ち、日本ハムに打ち勝った。 　中日の１番に入った、２年目の谷哲也遊撃手も２回に左越え２点本塁打。１打席目でも先制点につながる安打、４打席目は三塁打と大活躍。０８年は新人でただ１人１軍に昇格できなかっただけに、今年は是が非でも１軍に残ることが最大の目標だ。
≪殻を破るか中日・堂上兄弟≫飛躍が期待される中日の堂上兄弟が、ことしこそ大仕事をやってくれるかもしれない。アベックアーチで好調ぶりを見せつけ、沖縄での約１カ月を最高の形で締めくくった。見せ場は八回に訪れた。先頭の兄・剛裕が金森の内角高め直球を振り抜いて右翼席にソロ本塁打すると、新井の四球を挟んで打順は弟の直倫に。「狙ったわけではないけど、自分も打てたらいいなと思っていた」。初球の甘く入ったカーブをとらえて左翼席に突き刺し、満足そうに胸を張った。
　これまでは、もうひとつ殻を破りきれなかった２人だが、そろってブレークの１年にすることができるか。６年目の兄は「いいポイントで打てば、詰まっても入ることが分かった」と収穫を口にし、弟は「今回のキャンプは３年目で一番納得できるものだった」と話す。目標の開幕１軍に向け、表情には確かな手応えがうかがえた。（スポーツニッポン）