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河原1490日ぶりの勝利「苦労人右腕」会心の笑み

2009/07/11

 長かった。西武時代の05年6月11日以来1490日ぶり。河原が中日での初勝利を挙げた。

「ボクの勝利よりチームが勝ってよかった。与えられた仕事をするだけですから」

河原は大粒の汗をぬぐった。0-0の延長10回から3番手として登板。先頭・広瀬に左前打され1死一、二塁のピンチ。だが、赤松を遊ゴロ併殺に仕留め切り抜けた。その裏、ブランコのサヨナラ弾で勝ち星が転がり込んできた。右ヒザじん帯断裂などで07年に西武を解雇。08年は母校・駒大でトレーニングをしながら、プロ復帰を目指した。昨年10月、中日のテストを受け合格。駒大の先輩でもある森投手コーチが「ウチの中継ぎ陣は球威で押すタイプばかり。変化球でかわせる投手だから」とテストで全球種を見極め、獲得を決めた。

「やっぱりうれしい。うれしいです」

苦労人右腕は最後に会心の笑み。ライオンズでなく、ドラゴンズブルーが輝いていた。(スポーツニッポン

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