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中日、前半戦8連勝締め!首位Gと2・5差離れん

2009/07/23

 皆既日食より珍しい快記録が生まれた。中日が広島に競り勝ち、前半戦を8連勝でフィニッシュ。このカードは、1950年以来、実に59年ぶりの11連勝となった。 両軍の力関係を象徴するような一打が生まれたのは2-2の8回だ。2死二塁から、小池がシュルツのスライダーを詰まりながらも中前へ。末永のダッシュがわずかに及ばず、グラブからボールがこぼれる間に藤井が決勝のホームを踏んだ。

「先っぽでした。とにかくバットに当てれば何とかなると思っていた。“早く落ちてくれ”と思いながら走りました」

紙一重のところで常に相手を上回ってきた。11連勝中、この日を含めて1点差が6度。すべて4点差以内の接戦をものにしている。大きい差を生み出しているのが、落合監督のぶれない采配だ。継投のタイミング、代打の使いどころ…。切り札・立浪が青木勇から決勝打を放った前夜の試合のように“さい配合戦”では圧勝。この日も、球数が多かったとはいえ手ごわい大竹を先にマウンドから降ろし、逆に尻上がりに調子を上げた朝倉を8回まで投げさせたことが勝利を呼び込んだ。

「これで(選手を)ゆっくり休ませることができるでしょ。疲れているからな。オレもゆっくり休むわ」

試合後の会見ではそれだけ言い残し、悠々と引き揚げた指揮官。この強さは勢いだけではない。2・5差で追う巨人を、後半戦で一気にとらえる態勢は整った。(スポーツニッポン

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