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立浪の決意…ラストシーズン未練残さん

2009/04/02

 万全の態勢を整えた。ラストシーズンに未練は残したくはない。今季限りでの現役引退を表明している中日・立浪和義打撃コーチ兼内野手(39)が1日、最後の開幕に照準を合わせた。22回目の春。好球必打。自らが掲げ続けた座右の銘。体が壊れても構わない。全力で突っ走り、笑顔でユニホームを脱ぐ。

「もう体が壊れてもっていう心配はいらないですから。思い切りやるだけです。これをやっとけばっていう後悔だけはしたくない。これまで以上に走り込みに時間を割いてきましたし、例年以上に体はできてる。1本でも多くヒットを打って、チームの勝ちに貢献できるように頑張ります」

キャンプ中から、打撃兼任コーチとして若手の育成に神経を傾けながら、連日の早出特打で個人のレベルアップにも時間を惜しまなかった。衰えは感じていない。

「まだやれると思うけど、若手もだいぶ育ってきてるから」

通算2459安打を放った安打製造機。脱がされるのではなく、自らの意思で脱ぐ引き際の美学。練習後には名古屋市内の焼き肉店で行われた決起集会で英気を養った。頂点を目指した最後の戦いが始まる。(デイリースポーツ

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