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中日V奪回へ視界良好!“縁起もの”の開幕3連勝

2009/04/06

 最高の船出となった。落合竜がセ・リーグでは唯一となる開幕3連勝。1999年、04年、07年と、最近の3連勝発進を決めた年は、それぞれ優勝、優勝、日本一。これ以上はない好データが残っており、V奪回へ視界良好だ。

「最高のスタート?負けるよりは勝つ方がいいに決まっている。ただ、1戦目、2戦目以上にきょう勝ったということは意味があるんじゃない」

決して手放しで喜ぶような落合監督ではないがこの日の勝利の手応えは大きかった。昨季、同一カード3連勝は、シーズン終盤に横浜相手に2度あっただけ。開幕3連勝とはチームに与える勢いが違う。それも、3戦合計で1失点(自責0)と完ぺきな内容。6-0となった7回からは斉藤、清水昭、パヤノら経験の浅い中継ぎ投手に公式戦のマウンドに味わわせることもできた。この日の落合監督の私服は青いシャツに白いジャケットと青いパンツ。シャツとジャケットは就任1年目の04年の開幕戦と同じもので、この3連戦はすべて同じ服で通した。実は前日の2戦目は同じ服を着るのを嫌がったが、信子夫人が「初心に帰って開幕戦を勝てたんだから、着ていきなよ」と勧めたのだ。連勝後のこの日は、何も言わずとも自身で身につけて家を出たという。チーム力の“底上げ”で就任1年目優勝を飾ったのが04年。今年は“競争”をテーマに頂点を目指す。

「今季は最後まで競争だよ」

との指揮官の言葉通り、初戦の吉見、2戦目の浅尾に負けじとこの日のチェンも、6回を無失点に抑えた。同じ“勝負服”をまとい、当時同様に開幕3連勝。新生・落合竜の再出発に、強烈な追い風が吹いた。(スポーツニッポン

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