昨秋の合同トライアウトを経て中日に入団した小山のバットが好調だ。キャンプから１軍の練習に参加。開幕１軍をもぎ取ると、正捕手・谷繁のけがもあり早々に出番が回ってきた。１５日に初めてスタメンマスクをかぶると、２２日の阪神戦（ナゴヤドーム）では貴重な一打を放ち、プロ４年目にして初めてのお立ち台に上がった。２６日の巨人戦（東京ドーム）でも２安打を放つなど活躍。打率を２割７分３厘まで上昇させた。
　好調の原因は？　

「ひげを剃りました。守備のミスもあったんで。切り替えないといけないと思って」

と小山。２４日の巨人戦で先発山井のボールを２度後ろにそらした。（記録はいずれも暴投）。悪い流れを断ち切ろうと２５日朝、ホテルで自らトレードマークの「あごヒゲ」をきれいに剃った。その効果は大きかったらしく、その後２試合で９打数４安打。２試合連続でマルチ安打を記録している。
　スタメンマスクをかぶった試合はここまで４勝３敗。１勝ではあるが勝ち越している。

「まだまだコミュニケーションが足りない。もっと投手のことを勉強しないといけない」

とリード面で納得はしていないが、試合を重ねるごとに手応えを感じている。今後も攻守両方で「ひげ剃り効果」を期待したいところだ。（日刊スポーツ）