悲劇は６回に起こった。２回、ガイエルに本塁打を浴びるなど３失点。炎上手前で踏ん張ってきた浅尾が２死二、三塁のピンチを招く。ここで川島慶の遊撃左への難しい打球を処理しようとした井端の右手首に打球が直撃。うずくまる間に打球が転がり２者が生還した。結局、浅尾は１３安打を浴び５失点。試合は決した。
　井端は途中退場で名古屋市内の病院へ。レントゲン検査の結果「骨に異常なし」と診断されたが負傷の個所は右手首だけに今後、追っつける打撃、スローイングへの影響が心配される。
　落合監督は、

「井端の状況？知りません。医者じゃないんだから。こういう負けの方がすっきりしていいんじゃない。その代わり接戦の時は（白星を）拾う野球をしないと」

と大敗試合を淡々と振り返ったが、守りのキーマンの欠場ともなると巨人追走へ黄信号がともることになる。（スポーツニッポン）