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吉見10回完封!無四球自己最多13K

2009/05/15

 延長10回の戦いの末にできた歓喜の輪に、中日の吉見が勢いよく走り込んだ。10回を投げて完封という、最高の結果。

「打ってくれー、という思いで見ていた。勝てて本当に良かった」

と朗らかな笑みが広がった。1回は3者連続三振の立ち上がり。横浜ベンチは「飛ばしているから、中盤以降の甘い球を打て」(杉村打撃コーチ)との作戦に出たが、快調なペースは全く落ちない。左打者が思わず腰を引くほど切れのあるシュートでストライクを奪い、フォークボールで巧みに芯を外した。10回も球威は衰えず、内川、村田、吉村のクリーンアップを3者凡退に。

「延長も投げさせてもらえ、やってやろうと気持ちが入った」

無尽蔵にも思えたスタミナで乗り切り、無四球で自己最多の13三振をマークした。昨季10勝を挙げてブレークした24歳。

「去年はがむしゃらにやっていただけだが、今年は考えながら臨めている」

と自覚が芽生えた。このところ勝ち運に恵まれず、白星は約1カ月ぶりとなったが、自らの存在感を示すには、十分過ぎる内容だった。(スポーツニッポン

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