まさに“左”うちわだ。中日は楽天と練習試合を行い、久本、佐藤亮、長峰の左腕３投手が計８イニング５安打無失点。視察に訪れた巨人００７をビビらせた。「投手が多すぎる。川上が抜けても穴を感じさせない。チェン、山本昌に続いてウチには全部左をぶつけてくるんじゃないか。」巨人の田畑スコアラーは戦々恐々。先発・久本は３回無安打。佐藤亮も要所を締めて３回３安打。ＭＡＸ１３８キロながら切れのある直球で押した長峰も２回２安打でしのいだ。去年は左ヒジ痛で登板機会がなかった久本が「今まで球数を制限していたけど、フォームは固まった」と自信を見せれば、長峰も「直球が走っていた」とニヤリ笑った。昨季は巨人に勝ち越したが、その原動力は左腕陣だった。１４勝中、実に左投手がもたらした勝ち星は９つ（４敗）。今季も巨人の壁になることは間違いない。（スポーツニッポン）