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中日「サンデー川井」G斬りで球団タイ開幕8連勝

2009/07/06

 無敗の進撃は終わらない。9週連続で日曜日の先発となった川井が、苦しみながらも6回10安打4失点。打線の援護にも恵まれ、リーグトップタイの8勝目を挙げた。開幕から無傷の8連勝は、球団タイ記録。そのすべてを日曜日に挙げる“サンデー・雄太”は真っ先に野手に感謝した。

「本当に野手の皆さんのおかげです。たまたま自分に勝ちが付いているけど、大量点を取られたこともあったし、自分では8連勝しているとは思っていないんで」

粘りの投球が味方に白星を呼び込んだ。初回に先制点を献上。5-1と逆転した後の5回にはラミレスの中越え2点二塁打などで3失点し、1点差まで迫られた。ただ、なお2死二塁で亀井を二ゴロに仕留め踏ん張ると、続く6回のマウンドを無失点に抑えたところでお役御免。強力リリーフ陣のいる中日だけに、最低限の役割は果たした。長野県出身で中日ファンではなかったが、子供のころのヒーローは竜のエースだったという。

「今中慎二さん(現野球解説者)に憧れていました。細身なのにすごい速球とカーブを投げていた。同じ左だし、僕もやせていたんで、あんなふうになりたいと思っていました」

巨人戦しか放送がない中、登板試合にはテレビにかじりついた。今中氏が得意としたスローカーブはこの日も多投した武器の1つ。

「あんなボールは投げられませんよ」

と恐縮するが、今中氏ですらできなかった快挙を成し遂げた。今季、川井の先発試合で味方が奪った得点は1試合平均5・3。他投手先発時の3・8点を大きく上回る。本名の進から雄太(ゆうだい)に改名し、心機一転臨んだプロ5年目。幸運の女神も味方につけている左腕は来週の日曜、球団新記録に挑戦する。(スポーツニッポン

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