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中日岩崎達&西川はアライバの影武者だ!

2009/03/05

 オレ竜「アライバ」の“影武者”が静かに存在をアピールした。4日、ロッテとのオープン戦(ナゴヤドーム)にスタメン出場した二遊間コンビ、岩崎達郎内野手(24)と西川明内野手(24)が鮮やかに連係。5回にヒット・エンド・ランを決めるなど2人で4点中3得点を記録した。本来二遊間を組む荒木、井端は調整遅れでオープン戦に出場していないだけに、存在を際立たせた。あれは「アライバ」か? 錯覚に陥るようなコンビネーションだった。5回1死、8番西川が失策で出塁した。続く9番岩崎達へのサインは「ヒット・エンド・ラン」。初球はファウルになったが、カウント1-2になった4球目。再びサインが出ると注文通りに中前へ転がした。西川は一気に三塁へ達し、チャンスを拡大。この直後に藤井の勝ち越し2点タイムリーが飛び出した。

「試合前に2人でかき回してやろうって話していたんですよ。同級生ですし、1番気が合う。切磋琢磨(せっさたくま)しながらやっています」

 
試合後、岩崎達はしてやったりの表情。西川も「岩崎と前後だと動きやすい」と話した。3回にも一、二塁のチャンスをつくって得点につなげるなど2人でチーム4点中3得点を記録。守備でも二遊間を引き締めた。ともに06年のドラフト同期で同い年。この日は打順こそ下位だが、3拍子そろったスタイルが荒木、井端のコンビをほうふつとさせた。オレ竜の象徴とも言える「アライバ」の後継者育成は数年来の課題だ。昨季は夏場に荒木が北京五輪に出場し、井端も故障で離脱したことからチームも失速した。ただ、今キャンプは岩崎達が二塁で落合監督のノックを受けるなど、内野の控えとして評価され、西川もオープン戦5試合で11打数6安打と猛アピールを続けている。左肩痛を抱える荒木、右目の異常からチームに合流したばかりの井端と本家「アライバ」のオープン戦に登場はまだ先になりそう。それだけに“影武者”2人の活躍が心強い。(日刊スポーツ

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