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中日・森野「グライ・キラー」健在だ!先制二塁打

2009/04/27

 久々の“つながり”を生んだのは“グライ・キラー”の一打だった。初回1死一塁。3番・森野が巨人のエース、グライシンガーに食い下がる。フルカウントからの9球目。外角高めのチェンジアップにうまくバットを合わせ、左翼フェンス直撃の先制適時二塁打を放った。

「高めに抜けてきたボールを、うまくたたけました。好相性?自分はそういうのをプラスに考えてやっています」

昨季、11打数6安打、打率・545とカモにした相手。今季初対決でいきなり相性の良さを見せつけた。この一打で打線が活気づき、続くブランコも中前適時打。和田、藤井にもヒットが出て、一気に計3点を奪った。中日らしいつなぐ攻撃で奪った先制点を森野が笑顔で振り返る。

「僕次第じゃないですか。これまでは、僕のところでなかなか1本が出なかったんでね」

ただ、ここまで初回に3点を先制した試合は3戦3敗。不可解なジンクスがあったが、この日は違う。3回に1点を追加すると、6回にも2点。8、9回にダメを押し、投げては6投手の完封リレー。事実上の先発全員安打(偵察要員のチェンを除く)で、首位・巨人を圧倒した。

「初回に3点を取って初めて勝ったな」

と落合監督もご満悦。3タテ返しとはいかなかったが、宿敵に勝ち越しての5割復帰となった。(スポーツニッポン

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